ガタロー教育方針「カエルの子をカエル!」
今日は
「子供が将来必要な能力について、親は今の価値観では本当の意味でアドバイスできない」
「だから親も学習しなければいけない」
と言う話をします。
「カエルの子はカエル」これは一般的には
凡人の子は凡人、とか
血筋は争えない、とか
子は親を映す鏡、とか
基本的に子供は親の性格、能力に対して大きく超えることはないという
わりとネガティブ寄りな意味で使われます。
でも、
ときどき、親の趣味や特技を見習った子供が、
同じような能力を発揮したときにも使われます。
ここで気づいて欲しいのが、
このことわざの示唆するところは
子供の教育環境は
95%が親の「教育に対する価値観」で決まると言うこと。
わかりやすい例でいえば
親が画家で絵や画材が身近にあれば絵に興味をもって、
他の子供より絵に対するインプットが増えるし、
音楽家で楽器や楽譜があれば、
音楽や音に対して、造詣が深くなるでしょう。
大工さんで工具や木材が身近にあれば
いろいろ作り始めるでしょう。
そういった、技能や芸術の面と同様に、
「学習」の面でも当然同じようなことが言えます。
同じようなことが言えるのに、
なぜかみんな学習についてはやらない。
やらずに、「子供の意思・自主性」に期待したり、
あるいは「強制的に」学習させる環境に放り込んでしまいます。
小さいときはうまくいくかもしれませんが、
自我が確立してくるにつれて反発してくるでしょう。
(自分でも経験があるかたもいませんか?)
親が本をよく読んで家に本が沢山あれば、
本好きな子供になるでしょう。
(東大生の家庭には本が100冊以上ある)
親が、働いていても資格取得をめざして、
勉強する習慣を見せていたら、子供も勉強に対する
習慣を意識するようになるでしょう。
つまり、
「カエルの子はカエル」とは、
「親は自分の経験に基づく価値観によって子供を教育する」
と言うことです。
もっとキツイ言い方をすると
「親は自分の経験に基づく価値観でしか、子供を導けない」とも言えます。
自分が小さい頃「そろばん」を習って、計算が得意になり、
受験に役に立った!と言う成功体験があったら、
子供にそろばんをやらせるでしょう。
「習字」を習っていて、字が綺麗で褒められたり
優越感をもった経験があったら習字をやらせるでしょう。
スポーツ(空手、剣道、サッカー、水泳などについても)
基本的には同じで
自分の経験に基づく価値観で、やったほうがいい、やめたほうがいい
と子供に提案すると思います。
しかし、
私たちの子どもが未来の世界で必要とされる能力に関しては
今の段階で、経験がなく想像できない私たち親は、
手ぶらでアドバイスすることはできないのです。
今ITの世界で活躍している人一部の成功者の人たちは、
自分で「未来の世界になにが必要かを想像して」
誰も気にしていない時代から、準備と努力をしてきました。
スティーブジョブズだって、
孫正義だって、
ホリエモンだって、
彼らの親がITに詳しくて、
「これからはITの時代が来る」とわかってませんでした。
わかっていて、
「やれば成功できるから勉強しろ」と言ったわけではありません。
自分たちの直感で「気づいた」のです。
ところが、
「ガタロー式教育法」の中でも触れましたが、
2032年に 迎える「技術特異点」では
「これからはAIが人を超える時代が来る」とわかっています。
プレシンギュラリティ以降は、人の働き方が変わります。
どんな世界が来るか、
その世界で活躍する人にはどんな能力が必要か、
すでに前のブログで説明しましたね。
来るべき時代に対して価値観のない私たち親は、
真剣に勉強して、調べて、どういう世界がやってくるか「想定」して、
今の時点でその為に必要と思われる、数少ない材料を集め、
子供に環境を整えてあげる努力が必要なのです。
2032年って
そんなに先のイメージできないですか?
では、これならどうでしょう。
2032で大学を卒業する年齢が22歳ということは
きっと変わらないでしょう。(義務教育と大学課程が変わらない限り)
ということは、
2032に社会に出る子ども達は今、9歳(小学校3年生)です。
若干の誤差2~3年はあるかもしれませんが、
今9歳以下の子供が社会に出る時は、AI社会になっており、
人の社会における役割が変わっています。
人が出来る仕事が限られてくる世界では、
3つの能力が必要と言いました。
1.人⇒人(リーダーシップ、カウンセリング、メンター、教師も)
2.論理的思考力
3.プログラミング力
この3つが「読み書きそろばん」に変わって必要になってきます。
もちろん、時代はいきなり変わるわけではないので、
「読み書きそろばん」は受験対策として必要ですが。
みなさんは、新しい3の能力を伸ばすために、
何(どのジャンル)を (What)
なぜ(Why)
どこで(Where)
だれから(Who)
いつから(When)
どれだけ(How much)必要かわかりますか?
私の子供にはその3つの能力について、教えており
成果が出ていています。
今、その学びの場を準備していますので、
またここで紹介していきたいと思います。
「カエルの子はカエル」となるのは、
私たち親が自分の価値観に基づいて、ごく自然に
「カエルの子をカエル」にしているのです。
本当に子供のことを考えるのであれば、
親も学習して、未来について想定して、
「カエルの子を変える」
という意識をもちましょう!