ボタモチとおはぎの違い? ~その2アンコ編~
もしかして・・・
つぶあんがぼたもちで、こしあんがおはぎと思ってないかな?
「おはぎ」って「お」がつくからお高いイメージ=なめらかなこしあんって思うかもね。
でも実は、違うんだ!
ズバリ!
あんの材料である小豆の収穫時期にヒミツがあるんです!
秋のお彼岸(9月)は小豆の収穫期とほぼ同じだから、
とれたてのやわらかい小豆をアンコにすることができるんだ。
つまり、皮もやわらかいから一緒につぶして使うのでつぶあんなんだよ。 春のお彼岸は、冬を越して小豆の皮が固くなっちゃっていて、口の中に残って食感が悪いんだ。
だから、固い皮を取り除くから、こしあんというわけ。
なるほど~だから春のぼたもちはこしあんで、秋のおはぎは粒あんだったんだね。
じつはね、
今では保存技術の発達や品種改良がされて、
春でも皮のまま使えるおいしい小豆がとれるんだよ。
一年中こしあんでも粒あんでも食べられるようになってしまった現代では、
どっちがどっちと言ってもあまり意味がなくて食感の好きなほうを選べばいいのかもしれない。
でも、 ぼたもちとおはぎのでも、ルーツ(そうなった理由)を知るのはいいことだと思うし、
その生まれた歴史に思いをよせて、
春のお彼岸にはこしあんのぼたもちを、
秋のお彼岸には粒あんのおはぎをいただきながら、
美しい日本の季節の風情を感じたいと思っているんだ。